金剛輪寺の地蔵様

2014年02月12日

雪の中の地蔵様


寒くなった、ここ2・3日は寒さが、身体にしみる。朝起きれば、室内温度はストーブの内蔵温度計を見れば、摂氏2度である。身震いをしながら、着替えをする。

どういうわけか、ブログの原稿の書き過ぎか、左肩が妙に痛む。昨日からだ、風呂に入ってもなかなか肩の痛みが取れない。

 首筋から肩にかけて、凝りが最高状態であり、首をひねるのも、首を後ろに回すのも痛みが恥じる。五十肩ならぬ六十肩である。しばらく、重い荷物を持つのもままならにようだ。さりとて原稿をパソコンで打てば、また肩がこる。やれやれであるが、眼も心も、ほとほと「お疲れの境地」である。



 今日は蔵出しの写真だが、二年ほど前に撮影した写真を掲載した。雪の降る日に金剛輪寺を訪れ撮影したものである。

 この写真、普段ならば撮影しても、そのままお蔵入りになるはずである。先ず、様にならない写真としか思えなかったからである。

 撮影したときは、良いアングルと思っていても、いざ写真を引き伸ばしてみると、なんと平凡なことか、何が言いたくて撮影したのかと思ってしまう。

 心の微妙な「変化」というものだろうか、ごくつまらぬ写真にしか思えない、そんな事の繰り返しが、撮影ライフの大半だろう。それ故に、それだからこそ、良い写真を目指し、撮影にいそしむのかも知れないが。



 良く地蔵様は、また映画やテレビドラマの時代劇には欠かせない「脇役」としての「主役」を担う「存在」でもある。村はずれに祀られた「地蔵様」に、着物を着た幼子(おさなご)が一人静かに手を合わせている姿が登場する。

 無心に手を合わせ、仏様に合掌する子の姿は、あどけなく、罪のない純粋な人間の姿を彷彿させてくれるものがある。お釈迦様のいう人間の「無我」の境地を現したものかと見まごうこともある。

 今でも、八月二十三日を中心として、滋賀の各地では「地蔵盆」と言う行事でも、子どもは「無心」に手を合わせる姿は夏の風物詩でさえある。 

 

 地蔵様は、地獄では迷える衆生を救う仏様であり、またそれは閻魔の裏返しの姿とも言う。地蔵様を取り扱う経典はあるにはあるが、浄土真宗、浄土宗などの本尊である「阿弥陀如来」のように、一宗派を開き、その本尊となるほどの発展は、日本ではなかった。しかし、平安から鎌倉期にかけ、浄土教の発展により、阿弥陀如来とともに地獄に落ちた衆生を導き救う「仏様」としての地位を獲得し、また子どもの「守り仏」としての「立場」も確保した仏様である。

 

 滋賀の地方でも、浄土真宗の一向一揆があれくれたころ、多くの宗徒が「織田信長軍」の襲撃にあい、命を落とした言い伝えが現在でも残っている。

 東近江地区でも、その伝承が多く伝わる。ある集落では、一向一揆で多くの人が殺戮された所では、地蔵様を刻んだものが多く出土すると云われた。

 私の住む集落でも、土地改良事業などで、田んぼが近年整備されたが、多くの地蔵様が出土した。我が寺の境内にも数体の地蔵様やまた管理するお寺でも多くの地蔵様が、最近に至るまで「出土」されている。

 ある集落では、子どもや大人が死ねば、お墓の代わりに「地蔵様」を必ず置いたとと言う伝承もある。まだ畑や田に多くの「地蔵様」が眠っているかも知れないが。



 一向一揆で「織田信長」に対抗した先人たち、その名残が今に残る地蔵様の群れ、即ち「墓」だったのか。地蔵様は、正式に言えば、「地蔵菩薩」である。

 滋賀の地域でも「地蔵さん」と言われる名所は、「木の本地蔵」などもある。

 こうも考えると、地蔵菩薩の取りあっかった「経典」はどのようなものがある、滋賀県ではこの地方では地蔵信仰の普及はどのようであったか、天台宗の荘園であったこの地方の歴史は、などなど・・・さまざまなことが脳裏に浮かんでくる。研究課題は、身近な所にあると言えそうだ。



 写真を撮りながらも、歴史に近づいていく、そんな手法も勉強の一つだ。写真を撮りながらも、歴史の勉強は出来る。



他にも地蔵様が祀られており、お堂の前で「寅さん」が夕暮れとともに、目を覚ます「寅さんシリーズ」の「渥美清さん」さえ思い出す。



 子どもと地蔵さん、ふうてんの寅次郎と夕日と地蔵さん、・・・どれも、日本の風景にはよく似合う光景だ。 



 地蔵さん・・・正式には「地蔵菩薩」が「正式名称」である、・・・日本人に深く染みついた「仏様」であるが、写真を撮るにも色々なものを思い出させてくれる「佛様」でもあるようだ。



 あるところでは、マイクを持った「カラオケ地蔵」なるものを見たことある、歌がうまく歌えるようになるようにとの願いで作られた物かしらないが、おおよそ仏教経典には「説かれていない」地蔵様も登場する時代になったようである。 

 仏教も退廃・堕落するととらえた方がいいのか、仏教も仏様も、時代によって姿を変えていいのではないのかとも思ったり、・・・まあ、堅いことは言わないで、

地蔵様の「無心」な心を自分のこころの姿に投影した方が、やはり徳と言うべきであろうか。色々な事を、地蔵様は、連想させてくれる「佛様」であるようだ。

 

 付け加え、削除したり、行きつ戻りつの文章になったが、やはり長くなってしまった。それもよし、やはり、地蔵様がこっちをむいてるか。
  


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名水 京の水

2014年02月04日

 仕事も現役であったころ、永源寺町に「名水 京の水」があると聞いていた。一度は「飲んでみたい」と思っていたのであるが、仕事に打ち込んでいたころは、訪れることさえなかったのが、「名水 京の水」のある場所である。
 最近は、旧の職場の仲間と「温泉三昧」を1週間に一度行うようになってしまっている。家にいると気が滅入ることもあり、気晴らしには、温泉につかるのがやはりいいようだ。三重県の湯ノ山温泉に、1月以来、今日は三度目である。
 ドライブがてらに外に出かけ、気を紛らわすのもいいものだ。ドライブ中は、家族のこと、今の自分の現状など気軽に話を出来る相手がいるのは、やはりいい。ついつい、日頃にしがらみを離れ、「無意味な会話」であるが、話すだけで気が楽になる。人間の会話とは、大半は「無用の用」の会話で成り立ち、それで何気なく日常が過ぎていく・・・それでいいのではないかとさえ思うことがある。話す事は、「無用」でも、人の心の浄化さえ、それで行われている気がする。
 石樽(いしぐれ)トンネルの少し手前だが、今日で訪れるのは3回目でもある。看板には、このような文言が書かれている。先ず看板が、最初にあらわれる。






     これが「京の水」の説明だ

遠く江戸から伊勢路から鈴鹿を越えてここ近江の里
はるかなる京の都に想いを馳せる時
幾多旅人の喉を潤し心を癒してくれた事か 
なぜか心を温めくれる幻の水 
此の水も知名もいつとはなく旅人が名付けたのだ
と伝えられる
古えより今も尚限りなくこんこんと沸き出づる清水 
大自然の慈みに心から感謝し
私たちの大自然も大切にいつまでも後世に伝えましょう


検査成績書の説明・・・詳しいことは分からないが、透明度は良いとのとだ。

家に持ち帰り、撮影をしてみたが、やはり透明度は良い。


「京都の水」の成分と同じなのかなと思っていたが、どうやら、そう言うことではなく、永源寺に来た旅人が「京都」を懐かしみ、「飲用」したものが、「名水 京の水」と言われるようになったものらしい。
 今日は、両親を連れて、三重県菰野町の湯ノ山温泉・グリーンホテルに行ったのだが、その道すがら、よってみた。
 二台の車に出合った、一台は三重県の方からトンネルを通り水を汲みに来たという、もう一台は滋賀の甲南町の方からくみに来たのだそうだ。ポリタンクを5個以上、両方とも持っていただろう。人気があるのだなと思った。
 聞いてみると、料理ものや、お茶を入れるのに、良い味が出るようだ、2週間に一度は汲みに来られるようだ。
 夫婦で来られていたようで、「名水 京の水」がお気に入りという、口伝えで汲みに来られる方も多いという。・・・なかなか、人気のある水のようだった。
 地図だが、あえて掲載しないことにした、「名水 京の水」でアクセスすれば、それを取りあつかった「ブログ」「ホームページ」が多く出ている。
 汲みに行こうとされる方は、それらにアクセスして欲しい。地図も、あえて見ず、永源寺側のトンネルの手前の看板を捜しながら、ドライブするのもいいのではないかと思う。(ただし、脇見運転はしないでください。責任は負いかねます。)
 さて温泉巡りは、宿泊なしの「日帰り入浴」が主だが、色々な「ホテル・宿」を多く知れ、その日のうちに家に帰れると言う利点を持つ。
 滋賀県は滋賀県でいい温泉もあるのだが、三重県は三重県で、それぞれ良い温泉がある。ホテルでゴージャスな気分にひたるもよし、違い違いの「ホテルの料理の味づくし」を堪能するもよし、それぞれの露天風呂で身体をゆったりほぐすもよし、友と家族と会話を楽しむもよし、・・・当分、「日帰り入浴三昧」は続きそうだ。「湯ノ山温泉」と言っても、「日帰り入浴」出来る「ホテル・旅館」は、10箇所あまりある、・・・しばらくは、続けるとするか、方向性を変え、岐阜・福井・愛知・・・などの方へも向きを変えるのも良いかも知れない。
 やっと、「古風土近江万葉人のさすらい旅日記」になってきたのかな。こういいながらも、日々のさすらいは、やはりつづく。人生、やれやれはまだ早いようだ。頑張らねば?(おそまつ)
「名水 京の水」近在地図は下記をクリックしてください。

http://kyoto.areablog.jp/gmap/map_popup.asp?post_idx=10996744

  


Posted by よっくん at 08:36Comments(0)